技術開発

 現在、国の支援策が多く実施されています。戦略的基盤技術高度化支援事業が代表的なものです。その他にも、先端設備投資促進事業費補助制度、ものづくり補助金があります。プロジェクトを実施する際、参加企業も負担を負う必要があります。支援制度の多くが中小企業を対象とするものです。こうした国の支援制度以外にも地方自治体からの支援制度もあります。これらの支援制度を積極的に活用することで、自社の技術レベル向上を図ることができます。一般社団法人ものづくりネットワーク九州では、申請する際の支援を行います。
 また、技術開発依頼を積極的に受け、一般社団法人ものづくりネットワーク九州のメンバーを中心に技術開発を行います。

現在、大学を中心に行っている技術開発を紹介します。
① 溶融中子を用いた中空成形品の成形技術
 水溶性樹脂を用いて中子を成形し、この中子を型内に固定し、外形を射出成形します。
中子ごと型から取出し、水に漬けることで中子を溶かし、中空成形品を得る技術です。
以前は、低融点合金が用いられていましたが、合金成分の問題で使用に規制がかかっています。

② フルモールド鋳造法による金型の製作技術
大型のプレス金型では、発泡スチロールを加工してモデルを作成し、このモデルを鋳物砂により固定し、注湯により鋳物化する方式で金型が製作されている。この方式を、プラスチック射出成型金型やダイカスト金型に応用することで、低コスト化の実現を目指しています。